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事業紹介
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リサイクル環境事業
Recycle

環境負荷低減に向けて

環境負荷低減の必要性

セメント産業は、その製造過程で石灰石、石炭などの天然資源を使い多くのエネルギーを必要としますが、一方、廃棄物や他産業の副産物を安定的、且つ安全に処理し再資源化できる数少ない産業です。動脈産業でありながら静脈産業の側面を持ち、原料の代替品、熱エネルギーの代替品として廃棄物・副産物を製造工程で取り込むことにより再資源化することで、天然資源の使用量の削減を図っております。また、このセメント資源化は二次廃棄物を発生させないという優れた特性を持っております。

当社は、2001年7月に経済産業省の「循環型社会構築に向けたセメント産業の役割を検討する会」で示された「2010年度におけるセメント1トンあたりに占める産業廃棄物など使用量の努力目標値400kg」を2003年度に達成しており、2019年度では491kgとなっております。

今、環境問題は、地球温暖化問題に見られるように、地球的見地からの対応が迫られております。企業活動は「持続可能」なことが求められております。私どもの経営基本方針は「健全な社業発展を通じて地域社会に貢献」し、「地球に優しく環境に調和した事業活動を実現し、循環型社会の実現に貢献」することであり、「技術と信頼で未来を拓く」ことであります。企業活動の中で3R(Reduce・Reuse・Recycle)を十分意識し、省資源、省エネルギーに努力し、地域の環境にかかわる活動に積極的に参加し、廃棄物・副産物のセメント資源化を拡大し、循環型社会構築に貢献してまいります。

当社の取り組み

リサイクル資源の活用

原料系
セメントの主要成分はCaO、SiO2、Al2O3、Fe2O3であり、これらを含んだ原料として、石灰石、珪石などの天然資源が使われています。火力発電所などで発生する石炭灰や製鉄所から発生する高炉スラグなどの廃棄物・副産物にも、セメント製造に必要な成分が含まれていますので、これらを天然原料の代替として使用することができます。原料代替として使用する廃棄物・副産物は、石灰石、珪石などの天然資源と同様の配合方法で配合し、セメント原料の一部となり、ロータリーキルンで高温焼成されます。なお、廃棄物中の有機物は、高温焼成の過程で分解されます。

石炭灰
(フライアッシュ)

高炉スラグ・鉄鋼スラグ

高炉スラグ・鉄鋼スラグ

燃料系
廃棄物の中には、廃タイヤや廃プラスチック、廃油(再生油)など熱量を持ったものもあり、焼成工程で必要な熱エネルギー源の一部として活用しています。更に、これらを燃焼した際に発生する鉄分や灰分は、原料の一部になりますので、一般の廃棄物焼却場のような埋立処分の問題は発生しません。

再生油

廃タイヤ

廃プラ・ASR

産業廃棄物処分業許可証

廃棄物処理法に関する維持管理情報

リサイクル品の種類

原料系廃棄物

燃え殻
石炭火力発電所から発生する石炭がら、焼却炉の残灰等
汚泥
排水処理後及び各種製造業生産工程で排出された泥状のもの
鉱さい
製鉄所の炉の残さい、鋳物廃砂等
ばいじん
工場から発生する排ガスを集じん設備によって集められたもの(石炭灰等)
その他
金属くず、ガラスくず、コンクリートくず(建物の新築、改築又は除去に伴って生じたものを除く)及び陶磁器くず、がれき類

燃料系廃棄物

動植物性残さ
原料として使用した動植物に係る不要物(コーヒー滓、茶滓等)
廃プラスチック類
合成樹脂くず、合成繊維くず、合成ゴムくず等(ASR投入施設活用率(2023年度)
その他
紙くず、木くず、繊維くず

対象物は産業廃棄物(特別管理産業廃棄物であるものは除く)とさせていただきます。

排出物の形状、成分等の条件によってはリサイクルが困難な場合があります。

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