環境報告書2025 敦賀セメント株式会社
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セメント産業と環境への関わり会社紹介(概要、沿革)方針(経営基本方針、行動指針、環境方針)環境マネジメント(推進組織図、認証取得、環境目標と実績)環境会計・環境投融資環境負荷の全体像環境パフォーマンスEnvironmental Report 2025コミュニケーション活動、その他環境への関わり廃タイヤ汚泥廃プラ石 炭再生油廃プラスチック廃石膏石 膏石膏タンクセパレーター関連するSDGs● Question 2. 「ダイオキシン類などの有害物質の排出はないのですか?」 ダイオキシン類は酸素と塩素が存在すれば、様々な有機物から燃焼過程や燃焼後の過程において生成されます。このダイオキシン類の生成を抑制するためには、燃焼室の温度を 800 ~850 ℃以上、滞留時間を 2 秒以上とり、外気と遮断して完全燃焼させることが必要です。また排ガスの冷却設備においては、集じん機に流入する燃焼ガス温度を概ね 200 ℃以下に冷却する必要があります。 セメント工場に持ち込まれた廃棄物は、他のセメント原料とともに約 1,500 ℃の高温で焼成されます。ロータリーキルンは 1 分間に約 2 ~3 回転しており、廃棄物を含むセメント原料はこの中を約30 分かけて通過しますので、ダイオキシン類などの有害な有機物はほぼ完全に分解されます。また、有機物が多い可燃性の廃棄物は、ロータリーキルン入口の高温部(約1,000℃)に直接投入しています。 なお、キルン排ガス集じん機の入口ガス温度は約 90 ~120 ℃で管理しており、燃焼後の排ガス処理過程におけるダイオキシン類の生成もほとんどありません。このキルン排ガス集じん機は年 2 回のキルン休転時に定期的に点検することにより、性能の維持に努めています。セメント製造工程19

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