セメント産業と環境への関わり集塵機もえがら酸化第二鉄Fe2O3高炉スラグ2.5〜3.6副産物酸化鉄原料〜23〜10石炭灰〜5下水汚泥廃棄物鋳物砂廃タイヤ酸化アルミニウムAl2O3酸化第二鉄Fe2O310〜20〜540〜9010〜303〜1020〜505〜105〜155〜15〜105〜20普通ポルトランドセメント石灰石天然原料粘 土珪 石化学組成(%)酸化カルシウムCaO二酸化ケイ素SiO2酸化アルミニウムAl2O363〜6520〜233.8〜5.847〜55〜4〜2〜545〜8010〜30〜270〜952〜10化学組成(%)酸化カルシウムCaO二酸化ケイ素SiO230〜6020〜45−−−−−Environmental Report 2025会社紹介(概要、沿革)方針(経営基本方針、行動指針、環境方針)環境マネジメント(推進組織図、認証取得、環境目標と実績)環境会計・環境投融資環境負荷の全体像環境パフォーマンスコミュニケーション活動、その他環境への関わり5〜2040〜655〜3020〜30〜550〜80セメント製造における廃棄物・副産物の活用セメント製造に必要な各種原料の成分例18主な廃棄物・副産物の成分例 セメントの製造工程は、「原料」、「焼成」、「仕上」の 3 つの工程に分けられます。①原料工程(ベージュ色の部分) セメントの主な原料である石灰石、粘土、珪石、鉄原料などを所定の成分となるように調合し、原料粉砕機(原料ミル)(赤破線囲み部)にて乾燥・粉砕します。②焼成工程(ピンク色の部分) 粉末原料はロータリーキルン(青破線囲み部)の排熱を利用したサスペンションプレヒーターと呼ばれる原料予熱設備に投入され、予熱、昇温された後、ロータリーキルンの中に入り、約 1,500 ℃の高温で焼成されます。その後、エアクエンチングクーラーと呼ばれる装置で急冷し、クリンカという中間品ができます。③仕上工程(薄緑色の部分) クリンカに石膏を加え、仕上ミル(茶破線囲み部)で粉砕することでセメントが出来上がります。● Question 1. 「セメント工場では、なぜ、廃棄物が処理できるのですか?」 セメントの主要成分は CaO、SiO2、Al2O3、Fe2O3 であり、これらを含んだ原料として、石灰石、粘土、珪石などの天然資源が使われています。火力発電所などで発生する石炭灰や製鉄所からの副産物である高炉スラグなどの廃棄物・副産物にもセメント製造に必要な成分 CaO、SiO2、Al2O3、Fe2O3 が含まれていますので、これらを天然原料の代替として使用することができます。原料代替として使用する廃棄物・副産物は、石灰石、珪石などの天然資源と同様の方法で調合し、セメント原料の一部となり、ロータリーキルンで高温焼成されます。なお、廃棄物中の有機物は、高温焼成の過程で分解されます。セメント産業と環境への関わり
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